ビジネスの成否は、多くの場合、会議室の外での信頼関係に左右されます。ウクライナ人は「人との繋がり」を非常に大切にする文化を持っており、一度信頼を得れば、困難な状況下でも最大限の便宜を図ってくれる傾向があります。
「乾杯」はスピーチである
ウクライナの会食では、何度も乾杯(トースト)が行われます。単に「チアーズ」と言うだけでなく、相手への敬意、プロジェクトへの期待、そして将来の平和への願いなど、心のこもった短いスピーチを準備しておくことが、信頼獲得の近道です。
Field Intelligence: 日本の「お酌」の文化はあまり一般的ではありません。グラスが空いたら自分で注ぐか、ホストに任せるのが基本です。また、無理にお酒を勧めることはありませんが、場を楽しむ姿勢は高く評価されます。
プレゼントの作法
日本のお土産(特に品質の高い文房具や伝統工芸品、高級なお菓子)は非常に喜ばれます。ただし、花を贈る際は「奇数」でなければなりません。偶数は葬儀の際に使われるため、お祝いの場で偶数の花を贈ることは重大な失礼に当たります。また、ナイフやハサミなどの刃物は「関係を切る」ことを意味するため、避けたほうが無難です。
ストレートな交渉スタイル
ウクライナ人は非常に論理的で、交渉においてYES/NOをはっきりさせたいと考えます。日本的な「前向きに検討します」といった曖昧な表現は、彼らにとって「時間稼ぎ」や「不誠実」と捉えられることがあります。できないことは「NO」とはっきり言い、その代わりの条件を提示する。このプロフェッショナルな誠実さが、強固なパートナーシップを生みます。
