ウクライナのインフラは強靭ですが、それでも攻撃による「ブラックアウト(全域停電)」や、通信網の切断は避けられません。日本からリモートで指示を出す側は、相手が「常にオンラインである」という前提を捨てなければなりません。
非同期コミュニケーションの極致
電話やビデオ会議(同期)に頼りすぎると、接続できない時間にプロジェクトが完全にストップします。成功しているチームは、GitHubの issueやドキュメントを極限まで詳細に書き込み、一言も会話を交わさなくても「次に何をすべきか」が明確な状態(非同期)を維持しています。電気が通じている数時間の間に、全力でアウトプットをアップロードし、次の数時間分の指示をダウンロードしておく。この「バースト型ワークスタイル」への適応が求められます。
バックアップは「三重」が標準
あるキーウのIT事務所では、商用電源、大型蓄電池、そしてディーゼル発電機の三段構え。通信も、光回線、4G/5Gドングル、そしてStarlinkの三段構え。ここまでして初めて「プロフェッショナルな業務」が維持できます。日本企業が現地と提携する際は、相手の「インフラの冗長性」にどれだけコストがかけられているかを、技術力以上にチェックすべきポイントです。
